セルフケアと活動
握る作業で手首を支える[4]
検討する場面。 評価の結果、負荷に伴う前腕の橈側または肘外側の痛みと考えられる場合です。
前腕を支え、作業を体の近くに寄せて、手首が楽な中間位に近い位置を試します。繰り返す強い握りを減らし、持ち上げにくい物は両手で持ちます。
- 実施量と見直し
- 普段の作業時間のいくつかで、変更を一つ試します。
- 段階的な進め方
- 握る力への耐性と、その日の後半の楽さが改善するにつれて、まず作業時間、次に力を元に戻します。
- 中止・再評価の目安
- 感覚の変化が続く場合や、手首や指を伸ばす力が次第に弱くなる場合は、評価が必要です。
- 根拠と限界
- 外側肘痛のリハビリテーションに沿った、臨床上の負荷の調整です。
運動とリハビリテーション
橈側の手関節伸筋への抵抗運動を段階的に進める[4][1]
検討する場面。 評価後に、伸筋へ負荷がかかると痛みが出て、可動域と運動機能が保たれている場合です。
前腕を手のひらを下にして支え、軽い重りを、手首が楽に動く範囲で持ち上げ、下ろします。動かすと過敏になりすぎる場合は、軽い静的な保持から始めます。
- 実施量と見直し
- 臨床での開始例は、6〜8回のコントロールした反復を1セットとして1日おきに行う方法で、耐えられる範囲に合わせて調整します。
- 段階的な進め方
- 抵抗を強める前に回数を増やし、そのあとで元の握る作業や工具作業を加えます。
- 中止・再評価の目安
- 強い症状が続く場合は量を減らします。新たな筋力低下や限局した腫れがあれば、原因を調べます。
- 根拠と限界
- ガイドラインは、外側肘腱障害に対する手関節伸筋の抵抗運動を支持しています。この開始量は応用した例であり、ECRL単独の効果は確立されていません。
臨床の専門家によるケア
握ると痛む場合の、肘の運動併用モビライゼーション[4][5]
検討する場面。 外側肘腱障害と評価され、握る・持ち上げる動作で痛みがあり、徒手的な補助に対する反応が測定できる場合です。
腕を支えた状態で、施術者が無理のない肘の外側方向へのグライドを加え、そのあいだに患者さんが軽く握る動作を行います。方向と力を調整して動作が改善する条件を探し、そのうえで補助なしで痛みのない握りを繰り返します。有用だった徒手療法は、手関節伸筋の運動と組み合わせます。
- 実施量と見直し
- 試験では、運動と自宅プログラムを含む30分の来院を、6週間で8回行いました。ここで述べている手技は臨床的な技法であり、反復回数は直後の反応を見て選びます。
- 段階的な進め方
- 痛みのない握力、PRTEE(Patient-Rated Tennis Elbow Evaluation)、持ち上げ動作の一つを追跡します。補助なしでの握りと負荷への耐性が改善するにつれて、補助を伴う施術を減らします。
- 中止・再評価の目安
- 痛み、ピリピリ感、力の入りにくさが強まるグライドは中止します。外傷、腫れ、ロッキング、神経症状の持続がある場合は、再評価が必要です。
- 根拠と限界
- 198人を対象とした試験で、モビライゼーションと運動を組み合わせた群は、6週時点では経過観察のみの群より早く改善しましたが、52週時点では結果に差がありませんでした。肘の領域全体に対するプログラムを支持する結果ですが、それぞれの要素がどれだけ寄与したかは明らかではありません。