臨床の専門家によるケア
握ると痛む場合の、肘の運動併用モビライゼーション[2][5]
検討する場面。 外側肘腱障害と評価され、握る・持ち上げる動作で痛みがあり、徒手的な補助によって反応が測定できる場合です。
腕を支えた状態で、施術者が肘の外側方向へ無理のないグライドを加えながら、患者さんに軽く握る動作を行ってもらいます。方向と力を調整して動作が楽になる条件を探し、そのうえで補助なしで痛みのない握りを繰り返します。効果の見られた徒手療法は、手関節伸筋の運動と組み合わせます。
- 実施量と見直し
- 試験では、運動と自宅プログラムを含む30分の来院を、6週間で8回行いました。ここで述べている手技は臨床的な技法であり、反復回数は直後の反応を見て選びます。
- 段階的な進め方
- 痛みのない握力、PRTEE(Patient-Rated Tennis Elbow Evaluation)、持ち上げ動作の一つを追跡します。補助なしでの握りや負荷への耐性が改善するにつれて、補助を伴う施術を減らします。
- 中止・再評価の目安
- 痛み、ピリピリ感、力の入りにくさが強まるグライドは中止します。外傷、腫れ、引っかかり、神経症状の持続がある場合は、再評価が必要です。
- 根拠と限界
- 198人が参加した試験で、モビライゼーションに運動を加えた群は、6週時点で経過観察のみの群より早く改善しました。52週時点では、結果に差はありませんでした。肘周辺を対象とした一連のプログラムを支持する結果ですが、各要素がどれだけ寄与したかは明らかではありません。
セルフケアと活動
痛みを誘発する作業で、握る負担を減らす[2]
検討する場面。 運動機能が保たれていて、作業に伴って肘の外側が痛む場合です。
荷物は体に近づけて持ち、重い物は両手で持ちます。握りやすい柄の太さや、電動工具を試してください。パソコン作業では前腕を支え、手首を反らした姿勢が続かないようにします。
- 実施量と見直し
- 作業の調整は一つずつ、数回の作業時間にわたって試します。
- 段階的な進め方
- 痛みなく握れる力や、その日の後半の楽さが改善してきたら、負荷や作業時間を増やします。
- 中止・再評価の目安
- 筋力低下が進む場合や、感覚の変化が続く場合は、再評価が必要です。
- 根拠と限界
- 肘外側痛のリハビリテーションに沿った、実用的な負荷の調整です。すべての方に当てはまる柄の太さはありません。
運動とリハビリテーション
手首を反らす筋肉への抵抗運動を段階的に進める[2]
検討する場面。 外側肘腱障害と評価された場合、または伸筋の痛みが耐えられる範囲にある場合です。
手のひらを下にして前腕を台に置き、手首を台の端から出します。まず、手首を軽く反らしたまま保つ静的な運動から始めます。次に、軽い重りを、楽に動かせる範囲でゆっくり持ち上げ、ゆっくり下ろします。
- 実施量と見直し
- 開始例は、6〜8回を1セットとして1日おきに行う方法です。動かすと症状が出やすい場合は、楽に保てる短い静止を数回行う方法もあります。
- 段階的な進め方
- 回数を増やし、そのあとで抵抗を強めます。次の段階に進む前に、握る動作と翌日の反応を確認してください。
- 中止・再評価の目安
- 症状の悪化が続く場合は、運動量を減らします。手首を反らす力が新たに失われることは、トレーニングで想定される反応ではありません。
- 根拠と限界
- 肘外側痛のガイドラインは、手関節伸筋への抵抗を段階的に増やす運動を支持しています。この開始量は実用上の調整例であり、特定の試験で確立された、ECRBのポイントの治療法ではありません。
臨床の専門家によるケア
外側肘腱障害が続く場合のドライニードリング[3][2]
検討する場面。 外側肘腱障害と評価され、適切な負荷調整を行っても、握ると痛む状態が続く場合です。
施術者が行う腱または筋肉へのドライニードリングについて、標的を明確にしたうえで相談します。ECRBの筋腹の圧痛に対する施術と、総伸筋腱に対する施術は、同じものではありません。
- 実施量と見直し
- 期間を限った施術の流れと、早い時期の機能の再評価を取り決めます。針の本数や深さに標準があるという意味ではありません。
- 段階的な進め方
- 最初の施術期間が終わったら、痛みのない握力と持ち上げ動作を再確認し、繰り返す前には、より長期の機能も確認します。
- 中止・再評価の目安
- 新たな神経症状や耐えがたい痛みが出たら中止します。開始前に、局所の感染、出血、解剖学的なリスクを確認してください。
- 根拠と限界
- ある試験では、108人をドライニードリング群とコルチコステロイド群に無作為に割り付け、101人を解析しました。6か月までの追跡で、PRTEEの改善はドライニードリング群のほうが大きくなりました。偽施術との比較がないため、ニードリング固有の効果を切り分けることはできず、ECRBの筋肉のポイントを治療できたことの証明にもなりません。