ハムストリングス近位部の損傷や腱の痛み
走る、座る、股関節を曲げて負荷をかけると座骨付近を中心に痛みます。けがの際の断裂音や内出血は特に重要な情報です。
次の対応: 強いストレッチやリリースを行う前に、近位腱とけがの程度を評価します。 [4]
筋肉ガイド
股関節を伸ばす主な筋肉を評価しながら、近位ハムストリングス、股関節外側の腱、腰、座る動作に伴う痛みも考慮します。
大殿筋はお尻の表層にある大きな筋肉です。骨盤と仙骨の後方から始まり、主に腸脛靱帯へ付着し、一部の線維は大腿骨の殿筋粗面へ届きます。股関節を伸ばし、外向きに回す作用があります。深部にはハムストリングス、深層外旋筋、坐骨神経があり、圧迫だけで痛みの原因組織を判断することはできません。 [1]
筋肉と痛みの図解
Essential Anatomy 5
大殿筋。原典に基づく代表的な領域の例です。番号付きの個別ポイントには割り当てていません。
画像内の表記は英語です。
元のサイズで画像を開くEssential Anatomy 5から取得した画像です。解剖構造は描き直さず、色の調整と独立した注記の追加を行っています。領域の例を示しており、番号付きの個別ポイントには割り当てていません。
ここでは医療者が行う評価を紹介します。結果の解釈と、その検査でわからないことを併せて確認してください。
走る、座る、股関節を曲げて負荷をかけると座骨付近を中心に痛みます。けがの際の断裂音や内出血は特に重要な情報です。
次の対応: 強いストレッチやリリースを行う前に、近位腱とけがの程度を評価します。 [4]
脚へ広がる症状、神経学的変化、腰の動きで一貫して変わる症状などが手がかりです。
次の対応: 神経と腰の診察を行います。筋肉と脊椎の所見は併存する場合があります。 [2]
股関節の真横が痛む、股関節の動きが制限される、または股関節を伸ばす力に比べて尾骨の局所痛が目立つ場合です。
次の対応: その部位を詳しく診察します。お尻の領域にある病気をすべてトリガーポイントの結果と考えないようにします。 [1][2]
座るときの症状には、座面を変える、一回に座る時間を短くする、といった調整を試して反応をみます。股関節を伸ばすと痛む場合は、立ち上がりや階段で必要な深さ・負荷を減らします。
負荷の進め方: 続けられる量の活動を保ち、症状を誘う条件を一つずつ変えます。 [2]
ここで示す股関節伸展の動作は解剖に基づいています。腰痛のガイドラインは活動を中心とした全体的なケアを支持しますが、大殿筋だけへの治療効果や、座るときの痛みがトリガーポイントに由来することを証明してはいません。
大学の解剖学資料. 筋の付着部と作用を確認するために用いています。トリガーポイントの位置や治療効果を検証する資料ではありません。この資料の図版は転載していません。
診療ガイドライン. 腰痛の全体的な評価、活動の継続、必要に応じた画像検査を扱っています。押して痛むという所見から、殿部や脊柱の特定の筋を痛みの原因と判断する資料ではありません。
診療ガイドライン. 腰痛には複数の運動方法が選択肢となり、症状や運動能力に応じて選びます。多裂筋だけを鍛える方法が、どの患者さんにも優れているとは示されていません。
診療ガイドライン. スポーツに伴うハムストリングス肉離れの評価、段階的なリハビリテーション、競技復帰を扱っています。慢性の近位腱障害や腰からの関連痛には、別の評価・治療方針が必要です。